「KOBEC研究支援基金」(旧事業)はその趣意を「海洋底探査研究支援基金」へと引き継ぐこととなりました。
日頃から神戸大学海洋底探査センター(KOBEC)の活動に関心をお持ちいただき、また温かいご支援をいただきありがとうございます。KOBECでは2016年から、将来必ず起きる超巨大噴火の予測を目指して「鬼界カルデラ」プロジェクトを開始し、おかげさまで多くの成果を上げております。また最近では、みなさまのご支援を得て、活断層・直下型地震の巣である大阪湾での海底活断層探査も始めることができました。
神戸大学では、このようなKOBECの海域最先端研究を発展させ、さらには海洋立国日本を、そして地球表面の70%を覆う海を通して世界をリードする研究と教育を推進することが重要と考え、2019年に「海の神戸大学」を目指すことといたしました。そして、人類と海との共生を考え実行する新研究組織「海共生(ともいき)研究アライアンス(RAHOC)」、海から地球を丸ごと考える人材を育成する新学部「海洋政策科学部」の設置、そして「深江丸」に替わる多機能練習船「海神丸」の建造を進めてまいりました。このような取り組みの中で、KOBECはRAHOCの中核的研究組織として、海の神戸大学の研究をリードしてゆく所存です。
これまでの皆様方のKOBECに対するご支援に感謝いたしますとともに、今後もKOBECおよび「海の神戸大学」への変わらぬ応援と、「海洋底探査研究支援基金」を通じたご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
神戸大学・海洋底探査センター長 杉岡裕子